WWE・NXTに期待の超新星が出現した。〝20歳の天才〟ロクサーヌ・ペレスだ。
 
 今週のNXTでロクサーヌは、NXT女子ブレークアウトトーナメント決勝戦でティファニー・ストラットンと激突。上背のあるティファニーの左腕集中攻撃に苦しみながらも、トペ・スイシーダで反撃した。終盤にはティファニーの強烈なシットダウンパワーボムで叩きつけられたが、カウント2でしのいだ。さらにティファニーのムーンサルトプレスをかわしてチャンス到来。ティファニーを、回転エビ固めの要領で叩きつける「ポップロックス」で仕留めて勝利を収めた。

 これでNXT女子王座挑戦権を奪取。挑戦権の契約書を手渡された。ここで同王者マンディ・ローズ率いるトキシック・アトラクション(マンディ・ローズ、ジジ・ドリン&ジェイシー・ジェイン)が登場。ロクサーヌはコーラ・ジェイド、インディ・ハートウェルと手を組み、王者軍を撃退して存在感を高めた。

 彗星のようにNXTマットに現れたロクサーヌ・ペレスとは何者か? 複数の米メディアによると、テキサス州ラレド出身のロクサーヌは13歳でプロレスラーの道を志しトレーニングを開始。16歳の時に元世界ヘビー級王者のブッカーTに才能を見いだされ、WWE殿堂者のもとで修業を積んだ。2018年に「ロック―C」のリングネームでプロレスデビュー。21年にはROHに参戦すると、今年3月にWWEと契約を結び、4月のNXTレベルアップでWWEデビューを飾ったばかりだ。

 自ら「女子プロレスの天才」と称する超逸材。WWEデビューからわずか2か月でタイトル挑戦権を得ただけに、プロレス界の期待は大きい。トーナメント優勝を受けてWWE殿堂者の〝HBK〟ショーン・マイケルズは「おめでとう!!! これが最初!」と自身のツイッターで祝福。元ロウ&スマックダウン女子王者のベイリーも「あなたがここにいることを誇りに思うわ」と記して快挙をたたえた。

 ロクサーヌも「私はWWEで歴史をつくったばかり。10歳の私が叫んでいる。ありがとう」とSNSに投稿。〝20歳の天才〟は周囲の熱烈な期待に応えるつもりだ。