WWEのスマックダウン(SD)女子王者で〝女王様〟ことシャーロット・フレアー(36)が、ロンダ・ラウジー(35)との〝降参マッチ〟へ向けてまたもや大暴走だ。

 次回PPV「レッスルマニア(WM)・バックラッシュ」(8日=日本時間9日、ロードアイランド州プロビデンス)では、相手が降参と口にするまで続ける「アイ・クイット・マッチ」でロンダを挑戦者に迎える。WMでの王座戦で起きた〝疑惑のタップアウト〟を受けての再戦となったが、今週のSDでは「ビート・ザ・クロック〝アイ・クイット〟チャレンジ」で前哨対決した。

 これはそれぞれシングルマッチを行い、どちらが早く対戦相手に「I quit!(降参!)」と言わせるかタイムを競うもの。まずは元UFC王者のロンダがショッツィと対戦し、逃げ回る相手を捕まえ、グラウンドのアンクルロックを決めて「降参!」と言わせた。

 ロンダのタイムは「1分41秒」。シャーロットはこれより早く相手のアリーヤを降参させなければならない。「アリーヤ、出てこい! 10秒で有名にしてあげるわ」と余裕をかましたが、アリーヤの延髄斬り、ブルドッキングヘッドロックを食らってしまう。焦る女王様はビッグブーツからフィギュアエイト(ブリッジ式足4の字固め)にいくも、場外に蹴り出された。

 リングサイドのロンダは腕時計を叩くフリをしながらシャーロットを挑発。女王様は残り10秒で足4の字固めを決めたものの、ブリッジの体勢に入った瞬間にタイムアップのブザーが…。ここでアリーヤがマットを叩きタップしたが、時すでに遅し。ロンダの勝利が告げられた。

 勝者のロンダはシャーロットを嘲笑しながら退場。これにブチギレの女王様が、タイムキーパーを務めたドリュー・グラックに「お前は馬鹿か?」と八つ当たりで詰め寄った。さらにビッグブーツを顔面に打ち込む非道ぶりだ。先日も暴行を加えたグラックに張り手をかますと、「ゴングを鳴らすのよ!」と顔をつかんでいたぶった。

 さらには、リングに逃げ込んだグラックの背中をゴングで殴打。大暴走でまたも男子レスラーをノックアウトした。最後は観客から大ブーイングを受けつつ、グラックの顔面に蹴りを入れると、不敵な笑みを浮かべながらベルトを掲げた。暴走をやめない女王様は、元UFC王者の進撃を止めることができるのか?

 シャーロットVSロンダのSD女子王座アイ・クイット戦が行われる「WM・バックラッシュ」は日本時間5月9日にWWEネットワークで配信される。