【フロリダ州ジャクソンビル発】WWEで新ロウタッグ王者となった、RKブロ(ランディ・オートン&リドル)の祭典「レッスルマニア38(WM)」(4月2、3日、テキサス州AT&Tスタジアム)はどうなるのか。王座戦線が過熱してきた。

 RKブロは先週のロウでトリプルスレット王座戦を神業連発で制し、アルファ・アカデミー(チャド・ゲイブル&オーティス)から王座奪回に成功。この日のロウでは祝勝会を開催し「俺たちはWMに行くぞ」と気勢を上げた。

 すると、そこへ現れたストリート・プロフィッツ(モンテス・フォード&アンジェロ・ドーキンス)から「数週間前にお前たちに勝利したから、WMで王座に挑戦するぞ」と祭典での王座戦を要求された。

〝毒蛇〟オートンは「答えはノーだ」と一度は拒否したが、リドルに説得されて最終的にこの挑戦を受諾。さらにリドルはフォードにパーティーを侮辱されると、一触即発となって2人はシングル戦で激突した。

 元UFCファイターのリドルと、空中殺法の使い手フォードの一戦はお互いの持ち味を発揮して激戦に。リドルはカウンターのパワースラムからエレベイテッドDDTと、セコンドに就いた相棒オートンの得意技を見舞い、フォードを追い込んだ。さらにはマットを両手で叩く毒蛇の十八番ポーズからトドメのRKOを狙ったが、延髄斬りで切り返された。

 それでもフォードからパワーボムの体勢で持ち上げられたところで、回転してかわしRKОだ。見事に決まって勝負あり…と見られたが、ここで前王者組のアルファ・アカデミーが乱入。巨漢のオーティスがオートンを場外でバリケードに叩きつけると、リングから引きずり落としたリドルも場外フェンスに打ちつけた。前王者組はストリート・プロフィッツの2人にも合体技と連係技を叩き込み、KOしてしまった。

 試合はノーコンテストとなったが、RKブロに対して前王者組が示威行為でリマッチを要求したということなのか。祭典まで2週間余り、ロウタッグ王座をめぐる争いも激化の一方だ。