女子プロレス「スターダム」の林下詩美(23)が、新日本プロレスとの合同興行(11月20日、東京・有明アリーナ)での主役を狙っている。棚橋弘至(45)と共闘する同大会の男女ミックスドマッチまでにワールド王者・朱里から王座奪還を果たすだけでなく、新設されるIWGP女子王座取りにも意欲を見せた。

 詩美が上昇気流に乗ってきた。シングル最強を決めるリーグ戦「5★STAR GP」レッドスターズ公式戦(12日、後楽園)では桜井まいと対戦。渾身のジャーマンスープレックスホールドで沈め、5勝目を挙げた。14日に迎える誕生日の前祝いとなり、「これをバネに24歳もまた林下詩美の年にして、クールにロイヤルに、美しく決めていきたい」と誓った。

 約2か月にわたる過酷なリーグ戦を乗り切る上で、原動力の一つになっているのが新日本との合同興行だ。詩美は棚橋と組み、後藤洋央紀&舞華と男女混合マッチで激突する。

「棚橋さんと一緒にリングに並ばせていただくので、私はしっかりベルトを取って、棚橋選手に見合った格好でいきたい」

 昨年12月に朱里に敗れワールド王座から陥落。今年3月には上谷沙弥の持つワンダー王座に挑戦したがベルト取りに失敗し、シングルは無冠の状態が続く。そのため、2年ぶりの5★STAR優勝からワールド王座奪還を成し遂げ、共闘の舞台に立つ構えだ。

 棚橋も25日の神戸ワールド記念ホール大会でカール・アンダーソンの持つNEVER無差別級王座への挑戦が決まっており、詩美は「2人ともベルトを巻いているというのは、夢のようなタッグになると思いますので。棚橋さんにも頑張ってNEVER無差別級王座を取ってもらいたいです」とエール。「ベルトを2人で持って入場して、最高の舞台にしたいなと思います」と目を輝かせた。

 王者コンビを実現させるだけではない。10月から「IWGP女子王座決定トーナメント」がスタートし、合同興行で決勝戦となる初代王者決定戦が行われる。詩美率いるユニット「クイーンズ・クエスト(QQ)」はトーナメント出場権を獲得しており、「これまでQQのリーダーとして頑張ってきたのですが、個人としてシングルのベルトにも目を向けていきたいと思っていて。歴史に残るIWGP女子の初代王者になって、盛り上げたいと思います!」と誓った。

 合同興行は棚橋との共闘、そしてIWGP女子王座決定戦とダブルヘッダー出場も辞さない覚悟。実りの秋にするためにも、まずはリーグ戦に集中する。