
女子プロレス「スターダム」26日の両国国技館大会で、ワンダー王者の上谷沙弥(25)が、前ワールド王者の林下詩美を下し、V3に成功した。
パートナー対決は戦前の予想通り遠慮なしのぶつかり合いとなった。詩美のパワーに押し込まれる場面もあった王者だが、持ち前のバネとひらめきで徐々にペースをつかむ。ハイジャックバックブリーカーからBTボムの体勢を取られるも、フランケンシュタイナーで切り返すなど、得意の動きで挑戦者を追い込んだ。
そして終盤、打点の高いフライングニールキックで相手の突進を止めることに成功。そこからスタークラッシャーで脳天からマットにたたきつけ、フェニックススプラッシュで華麗に舞って3カウントを奪った。
常に先を走られてきた先輩を超えた上谷は「詩美さんから防衛したぞー!!」と歓喜の絶叫。「去年とは逆の立場になりました。上谷沙弥の全力、どうでしたか?」と話し、拍手を浴びた。
これにより、2デイズで行われる両国大会2日目の27日で上谷は、前王者の中野たむを迎えV4戦に臨むことが決定。「歴史を逆戻しさせては意味がありません。スターダムの未来をつくるのは私、上谷沙弥です」と勝利を誓った。
するとそこに登場した中野からしゃがれ声で「スターダムの歴史は中野たむが作る」と挑発を受ける。これに上谷は「今のスターダムは、この私だ!」と返した。
勢いに乗る白い王者がこのまま連勝するのか。それとも執念の前王者か。試合は間違いなく激闘となりそうだ。
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