女子プロレス「スターダム」のハイスピード王者スターライト・キッドが、V5戦(2月1日、東京・後楽園ホール)で迎え撃つ、なつぽいに宣戦布告だ。

 闇の黒虎が30日、意外な場所に姿を見せた。前夜の名古屋大会を終えて帰京後、訪れたのは東京・池袋だ。狭い通路の死角で、舞台「アサルトリリィ Lost Memories」の千秋楽公演を終えたなつぽいを静かに待ち続ける。覆面レスラーが出待ちする姿は予想以上にシュールだ。

 そこに舞台を終えたなつぽいが現れると、キッドは首をつかみながら「お前が会場にいねえから、わざわざハイスピードの挑戦権のオーバーマスクを持ってきてやったんだよ。お前のために」とシルバーの覆面を強引にかぶせた。出待ち時間が長かったため、かなりイラついている様子だ。

 明らかに疲労こんぱいのなつぽいは「舞台見てた?」と話題を変えようとするが、キッドは「見てねえよ!」と一蹴。

「舞台が終わってハイスピードにすぐ挑戦できるなんて、ありがたいと思え。次こそはこのオーバーマスクをかぶせて首をかっ切ってやりたいと思ってるのと、あとアーティストも奪って2冠だから。なつぽいから私が全部奪っちゃいたいと思いま~す。バイバーイ」となつぽいポーズを決め、さっそうと闇に消えた。

 王者が去った後に、スタッフからキッドが舞台を鑑賞していた事実を聞き出すや、なつぽいは「かわいいね」とニヤリ。「私は2月1日のプロレス復帰一発目から、ハイスピード取っちゃいます。そしてアーティストも最多防衛記録達成します。ぽいぽ~い」と妙にハイテンションで帰路に就いた。