女子プロレス「スターダム」のワールド・オブ・スターダム&SWA世界2冠選手権(29日、東京・両国国技館)は、SWA王者の朱里(32)がワールド王者の林下詩美(23)を破り2冠王に輝いた。

 女子プロ界盟主の頂上対決にふさわしい一戦だった。2人は今年、シングルで3度対戦。5月の「シンデレラ・トーナメント」では朱里が勝利したが、6月のワールド王座V6戦では延長線の末、両者KOで決着つかず。9月の「5★STAR GP」も時間切れ引き分けで、朱里の1勝2分けだった。

 試合は一歩も譲らず、30分を超える激闘となった。朱里はテーピングが巻かれた詩美の左ヒザに容赦ないローキックを連打すると、ランニングニー、バスソーキックでたたみかける。

 王者の猛攻をはねのけ、最後は36分33秒、肩車した状態から前方に落とす朱世界で3カウントを奪い、詩美の防衛をV9でストップさせた。

 マイクを握った朱里は「最初に伝えさせてください。天国のママ、ベルト取ったよ!」と、昨年9月に死去した母の近藤ルーシーさんに報告。

「林下詩美、あなたは私にとって最高のライバルです。通算100分の死闘、私たちにできない誇りだと思っています。本当にありがとう」と感謝の言葉を述べた。

「やっと最高峰のベルトをつかむことができました。私はプロレス14年目になります。たった一度の人生、後悔なく生きる。その言葉を胸に来年、輝いてみたいと思います。キックボクシング、総合格闘技、プロレス、3つを極めた私がつくり出す『朱世界』が2022年、始まります」

 昨年11月、スターダムの所属となった。目的はワールド王座を巻くこと、そして東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」で女子プロレス大賞に輝くためだ。これで一つ目の目的は達成した。次は女子プロ界の〝頂点〟を目指し走り続ける。