ゼロワン10日両国大会の試合中に発生したアクシデントで緊急搬送された大谷晋二郎(49)が「頚髄損傷」と診断されたことを受け、サイバーファイトの武田有弘取締役がノア・杉浦貴への誹謗中傷に対して声明を出した。

 大谷は同大会のメインで杉浦の保持する世界ヘビー級王座に挑戦。15分過ぎにジャーマンでコーナーのターンバックルにたたきつけられてから全く動かなくなり、レフェリーストップで試合が終了した。検査の結果「頚髄損傷」と診断され、13日に手術を受けることが発表されている。

 アクシデントの当事者となってしまった杉浦はこの日、ノア両国大会(30日)の記者会見に出席したが、大谷の件に関する質問は全て武田取締役が応じた。武田取締役は「今は本当に大谷選手の回復を祈るというのが一番です。ゼロワンの神尊(仁社長)さんとはいろいろ連絡は取り合ってますので。できることはやらせていただきますという話をさせていただいてます」と団体としての対応を説明した。

 さらに「杉浦選手もプロなのでこういう場には出てきますけど、まだ深く話せている段階ではないですね。誰もが同じだと思いますけど、かなり落ち込んだ様子はあります」と心境を代弁。ネット上には杉浦への心ない書き込みも見られることから「プロレスファンの人ではないと思ってるんですけど。試合を当日見た方ではなく、報道を見た方が、誹謗中傷にあたるのではないかという書き込みは見受けられるので。辞めてほしいとひたすらお願いするしかないですね」と沈痛な表情を浮かべていた。