【ノア】杉浦 前代未聞の50歳で6冠王計画

2020年02月17日 16時35分

杉浦は魂のエルボーを清宮(左)に叩き込んだ

 50歳で夢の6冠王へ――。ノアのGHCナショナル王者・杉浦貴(49)が、大記録を狙っている。24日の名古屋国際会議場大会では前GHCヘビー級王者・清宮海斗(23)とのV3戦を控え、4月には全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」(同6日、後楽園で開幕)に初出場。ノア勢初の快挙達成から、前人未到の領域に足を踏み入れる。

 5月31日で50歳になる杉浦が、意外な事実を口にした。「あのさ、(CC)初出場ってみんな言うけど、俺は全日本に上がること自体が初めてなんだよ。誰も聞いてくれなかったから言わなかったけど」。2000年4月に自衛隊から全日本に入門するも、同年6月に三沢光晴(故人)がノアを設立。わずか2か月の全日本での練習生期間を経て、同年12月にノアマットでデビューした。ちなみに練習生時代に第1子を授かったのは、全日本の長い歴史の中でもこの男しかいない…。

 今年のCCには全18選手が出場。3冠王者の宮原健斗(30)を筆頭に、世界タッグ王者の“暴走大巨人”こと諏訪魔(43)、石川修司(44)ら王道マットを象徴する強豪が集う。それでも杉浦はメンバー表を眺めつつ「名前と顔が一致しないなあ…。まあ優勝するのは俺しかいないけどね。しかも全勝で」と不敵な笑みを浮かべた。

 さらには「優勝したら3冠挑戦権が得られるって? だったら、なお力が入る。俺が初々しい練習生時代に磨いていた憧れのベルトだぜ。優勝して挑戦するころには50歳になってるだろ? 4つの栄冠(CC優勝、3冠王座奪取)を全日本からかっさらい、ノアに戻ってGHCヘビーも奪う。50歳で6冠王か。もう、たまんないね」と歴史的快挙を夢に描いた。

 18年にはノアの天才・丸藤正道がCC初出場優勝から3冠王座に挑戦も、ベルトには届かなかった。また01年には武藤敬司が全日本と新日本プロレスで6冠王の偉業を達成しているが、当時はまだ38歳。全日本とノアを舞台に50歳の6冠王が誕生すれば、今後は更新不可能な大記録となるだろう。

 後楽園大会(16日)では藤田和之(49)と組んでGHC王者の潮﨑豪(38)と清宮のコンビを撃破。「清宮は目が泳いで、びびっていた。おじさんたちに押されてんじゃねえよ。負ける要素ないっしょ。よし、カーニバルで待ってろ、本田多聞!」と、なぜかエントリーしていない自衛隊の大先輩の名前を叫び、雨の水道橋に消えた。