
新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」2日浜松大会のAブロック公式戦で、初出場のトム・ローラー(39)が矢野通(44)を破り大会初勝利を挙げた。
髪をつかまれた時のためにカツラをかぶるなど、曲者対策バッチリのローラーは、UFC仕込みの強烈な打撃で反撃。金具むき出しのコーナーに叩きつけられて丸め込まれてもカウント2で返していく。
さらに急所攻撃からの逆さ押さえ込みもキックアウトしたローラーは、再度の矢野の急所攻撃にも仁王立ち。混乱する相手にカミゴェを叩き込むと、最後はNKOTB(後頭部へのヒザ蹴り)をさく裂させて3カウントを奪った。
試合後はタイツの中からファウルカップを取り出し、完璧な〝矢野対策〟をアピール。憧れ続けたG1の舞台で念願の初勝利を収め「俺は最大の体も持ってないし、最強でも最速でもない。一番頭がいいわけでもないだろう。しかしこのブロックで誰よりもデカいプロレス愛を持っているんだ」と勝ち誇った。
すでに2敗と後がないローラーは残り全勝で逆転突破を狙う。「2敗で俺のトーナメントが終わりだと思ったら大間違いだ。モンスター・ブロックは俺のものだ。俺はAブロックのAプラスの選手だ!」と逆襲に自信をのぞかせていた。
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