米WWEから電撃復帰したKUSHIDA(39)が、3年半ぶりの古巣マットで躍動した。

 3日の新日本プロレス後楽園ホール大会では棚橋弘至、アレックス・ゼインと組み、KENTA、石森太二、外道組と対戦。

 電撃登場した6月21日後楽園大会で、真っ先に挑戦表明を突きつけたIWGPジュニアヘビー級王者の石森と先発で激突した。まるで空白期間の成長を確かめるように、スピーディーな攻防を展開。KUSHIDAの離脱前最後のタイトル戦となった2019年1月4日東京ドーム大会で、同王座をかけて戦った相手が石森だった。

 その後も場外戦でも激しくやり合い、最後はWWE時代に開発したハンマーロックスープレックスホールドで外道を沈めた。

 リング四方に頭を下げたKUSHIDAは「またこの新日本プロレスのリングでプロレスができて幸せです。3年半前にWWEに行きました。かなった夢もあったけど、かなわなかった夢もありました。また夢を見るチャンスをいただいたことに感謝しています」とファンに復帰を報告。

 棚橋には「新日本プロレスが甘くないこと分かっています。いろいろな声があることも知っています。手のかかる後輩ですみません。これからよろしくお願いします」と頭を下げ、2人は熱い抱擁を交わした。

 バックステージでは「新日本とWWEを同一線上で語るのはお互いにとって失礼に当たると思うので、アメリカの団体を語るのは今日で最後」とした上で、日本復帰に際しての思いを語った。

「4月にWWEを離れました。新陳代謝が激しい会社なので必要とされなくなったと。WWEに入ることが夢だった僕にとってかなえられた夢もあった。かなえたかった夢はレッスルマニアでダニエル・ブライアン、カイル・オライリーと戦うこと。でも、残念ながら巨大な壁に阻まれて。ノックすることぐらいはできたけど、中に入れてもらうことはできなかった」

 さらに「でも、NXTというグループで一生懸命できたので悔いはないし、胸を張って3年間生き抜いてきたと言えます。人によっては夢破れて戻ってきたと見えるし、間違ってない。これからの僕の姿を見守ってください」と強調した。

 最後は石森について「すげえ強いチャンピオンですよ。NXTで体重関係なく戦ってきたけど、今の僕にとって最強の敵です。倒しがいがあります」と語り、今後の対戦を心待ちにした。