新日本プロレス20日の後楽園大会で行われた「AEW オールアトランティックチャンピオンシップ進出トーナメント」1回戦は、石井智宏(46)が金丸義信(45)を下し決勝戦(21日、後楽園)に進出した。

 今トーナメントは米国AEWで新設される初代王者決定戦への出場権をかけて行われる。優勝者はAEWとの合同興行「Forbidden Door」(26日=日本時間27日、イリノイ州シカゴ)で行われる初代王者決定4WAYマッチの出場権を獲得する。

 序盤から職人・金丸の左ヒザ集中攻撃に苦戦を強いられた。レフェリーと交錯したスキを突いてのウイスキー攻撃は阻止したものの、急所蹴りからのサムソンクラッチ、さらにはディープインパクト(変型DDT)を浴びるなど窮地の連続だ。

 それでもタッチアウト(旋回式ブレーンバスター)だけは阻止すると、首折り弾で反撃に転じていく。なおもヒザへの関節蹴りからタッチアウトを狙ってきた金丸を強引に持ち上げると、そのまま垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し逆転勝利をもぎ取った。

 石井は痛めつけられた左ヒザを叩きながら「残念だったな、無事生還だ。見てるヤツには悪いが、番狂わせなしで」と勝ち誇った。決勝戦ではこの日のトーナメントもう1試合で本間朋晃に快勝したクラーク・コナーズと対戦する。「ヤングライオンに毛が生えた程度のヤツなんだろう? 俺の気持ちはもう成田空港だよ」と、米国行きを確信していた。