新日本プロレス「NEW JAPAN CUP」は27日の大阪城ホール大会で決勝戦が行われ、内藤哲也(39)がザック・セイバーJr.(34)に敗れ、6年ぶり2度目の優勝を逃した。

 2度にわたるザックドライバーをバレンティア、さらにはカウンターのデスティーノに切り返した内藤だったが、正調のデスティーノは決めることができない。ポルボ・デ・エストレージャをカウント2で返されるとPK2連発を浴びて形勢逆転を許す。

 さらにコーナーからのスイングDDTでマットに突き刺されると、そのまま一気に旋回式のザックドライバーを浴び万事休す。頂点まであと一歩のところで力尽きた。

 2月札幌大会でIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカに敗れながらも、今トーナメントで逆襲ののろし。準決勝ではオカダへの雪辱にも成功し、優勝に王手をかけていた。内藤は「決勝で負けたら意味がないんでね。2位も5位も15位も28位も、みんな一緒だよ。悔しいな…ここって場面で結果を残せないことが内藤らしいけどさ、でも悔しいよ」と唇を噛んだ。

 昨年のG1クライマックス公式戦で敗れたザックへのリベンジも持ち越しとなった。それでも内藤は「ああいう強い相手がいるからこそ、俺ももっと頑張ろうって思えるからさ。2023年1月4日東京ドームのメインイベントの道がまた遠のいちゃったけど、このNJC、内藤に優勝してほしいと思って応援してくださった全国のお客様、そして大阪城ホールに駆けつけてくださったお客様、グラシアス・アミーゴス」と前を向き、ファンに感謝の言葉を発していた。