新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」3回戦が17日、静岡大会で行われ、IWGP・USヘビー級王者のSANADA(34)が前年度覇者のウィル・オスプレイ(28)に敗れトーナメントから姿を消した。初めてシングル王者として臨んだ大会だったが、危険な後頭部エルボー連打で衝撃のKO負け。ブリティッシュヘビー級王座を持つオスプレイとの王者対決で屈辱の敗戦となった。

 ブリティッシュ王者との3回戦は、ハイレベルな攻防の連続となった。オコーナーブリッジを切り返され逆に押さえ込まれたSANADAだったが、オスカッターをキャッチするとドラゴンスリーパーで反撃に出る。その場飛びシューティングスタープレスもヒザで迎撃し、Skull End(変型飛龍裸絞め)で捕獲。ここを勝機と見るや必殺のラウンディングボディープレスを発射した。

 ところがこれを回避されると、正面からのヒドゥンブレード(ランニングバックエルボー)を浴びてしまう。なんとかカウント2で返したSANADAだが、立ち上がることができない。追撃のエルボーを首筋、後頭部に連打され、動きが完全にストップ。危険とみなしたレフェリーに試合を止められてしまった。

 2月札幌大会で棚橋弘至を撃破し、新日本プロレス参戦6年目にして初のシングルタイトルとなるUS王座を獲得した。今年のNJCは史上最多選手がエントリーし、大会史上初めて団体最高峰のIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカの参戦も実現。US王座の価値を向上させる絶好の機会に「48人の中で一番になったら発言権も俺が一番になるわけですよね。だからオカダさんにUSベルトに挑戦してもらいます」と優勝後の青写真も明かしていた。

 だがその野望は無残に打ち砕かれた。試合後も若手に担がれて無言のまま退場。屈辱的な夜となってしまった。

 一方で連覇に前進したオスプレイは準々決勝(21日、長岡)でザック・セイバーJr.との激突が決定した。試合後は「お前の顔面を破壊してやる。そして俺がNJCを制する」と豪語。大会連覇に集中していると前置きした上で「ジョン・モクスリー、どこに隠れてる。ウィリアム・リーガルに張り手されてる場合か? 俺の名を声に出して言え」と海外にいる〝狂犬〟も執ように挑発していた。