新日本プロレス「NEW JAPAN CUP」3回戦が14日高松大会で行われ、IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカ(34)がタイチ(41)を下して準々決勝に進出した。

 横綱からの金星を狙うタイチの猛攻に苦しめられた。ドロップキックにカウンターののど輪落としを浴びたオカダは、タイチ式ラストライドでマットに叩きつけられる。さらには横綱式カチ上げエルボーも浴びるなど、なかなかペースを握れない。

 それでも雪崩式ブラックメフィストを阻止したオカダは、ジャンピングパワーボムで形勢逆転に成功した。ショートレンジラリアート2連発、ローリングラリアートにもジャンピングハイキックで反撃してくるタイチに、ドロップキックを叩き込む。なおもタイチは驚異の粘りで立ち上がってくるが、オカダは容赦ない開脚式ツームストーンパイルドライバーを発射。最後はレインメーカーで横綱相撲の3カウントを奪ってみせた。

 試合後のリング上ではタイチに「次はベルトかけてやりましょうや」とエール。「このような激しい戦いがNJCの醍醐味だし、俺が出てるからこそこういう熱い戦いになってると思います。コロナで2020年や2021年、なかなかいろいろなところに行けなかったですけど、俺がチャンピオンですから。こういう熱い戦いを日本全国に届けていきたいと思います」と豪語した。

 準々決勝(20日、長岡)ではトーナメント唯一の外敵勢・CIMA(GLEAT)と激突する。闘龍門1期生のCIMAと13期生のオカダとの初対決へ「いろいろ言いたいことはありますけど、次の試合、勝ってから言わせてもらおうかな」と闘志を燃やしていた。