新日本プロレスのグレート―O―カーンが21日の後楽園大会で支配者にふさわしい器量を愚民たちに見せつけた。

 オーカーンはこの日の第1試合で大岩陵平と対戦。大岩は前日20日に高橋ヒロムと、マスクを剥いだら1万円がもらえるという「新春お年玉マッチ」を行っていた。

 豪放磊落を絵に描いたようなオーカーンはそんな庶民の金銭感覚は持ち合わせていない。おもむろに100万円の札束を持って入場すると「カネが欲しいんだってな。余みたいに一流のレスラーになれば、こんなはしたガネ、1試合で楽に稼げるんだよ。こんなガキみたいな小遣い欲しかったらくれてやる。今すぐ参りましたと言え」と買収を持ちかけた。

 ところが大岩が「そんな汚えカネいらねえよ!」と拒絶し、無謀にも戦いを挑んできたものだから是非もなし。超一流のレスリングテクニックでヤングライオンに格の違いを見せつけたオーカーンは、終始グラウンドで圧倒。最後は肩固めでギブアップを奪ってみせた。まさに強すぎて相手を寄せ付けない、全国高校サッカー選手権で優勝を果たした青森山田(青森)をほうふつとさせる圧勝劇だった。

 さらにオーカーンは使い道のなくなった100万円を、1月末で新日本プロレスを退職する尾崎仁彦リングアナウンサーに「餞別だ」と言って渡す太っ腹ぶりも披露した。尾崎リングアナはまるでZOZO創業者前澤友作氏のツイッターで行われる「お金贈り」に当選したかのような感激の表情。一連の流れからオーカーン様の総資産は、すでに前澤氏と同等レベルなのではないかと推察する人間が出てきてもおかしくはないのではないだろうか。

 バックステージでは「何撮ってんだよ。第1試合に都落ちした余をそんなにあざ笑いたいか…。いいよなあ、内藤も永田も棚橋も…契約更改したんだろ? 余はそんな話一度もされたことない…。これはまずい、まずいぞ。リストラ前の窓際族じゃねーかよ。撮るな! 撮るなー!」と、まだ新日本との契約更改を済ませていないことに危機感を募らせるかのようなそぶりを見せたが、これは当然リップサービスだろう。

 昨年の活躍を見れば大幅アップは確実であり、24%ダウンなどという事態はオーカーンに限ってあり得ない。AEWのトニー・カーン社長がいくら積もうが、新日本は決してオーカーンを手放さないに違いないと言っても過言ではない気がする。