新日本プロレス12日広島大会「ワールドタッグリーグ」公式戦で、内藤哲也(39)、SANADA(33)組が「ハウス・オブ・トーチャー」のEVIL、高橋裕二郎(40)組に痛恨の3敗目を喫し優勝決定戦(15日、両国)進出を逃した。

 プロ野球・広島カープをこよなく愛する内藤が「ホーム」と公言する地で、悪夢の結末が待っていた。要所要所で介入してくるセコンドのディック東郷を退けると、SANADAがEVILをSkull End(変型飛龍裸絞め)で捕獲。内藤も変型のヘッドシザーズで裕二郎の動きを止めるが、SANADAのラウンディングボディプレスはEVILのヒザで迎撃されてしまう。

 ならばとSANADAは伝家の宝刀オコーナーブリッジでEVILを丸め込む。ところがここでまたも東郷が介入しレフェリーのカウントを妨害。そのスキにリングインした裕二郎のケインでSANADAは急所を殴打されてしまう。救出に訪れた内藤もケイン攻撃の餌食となると、最後はグロッギー状態のSANADAがEVIL(変型大外刈り)を浴びて3カウントを奪われた。

 全公式戦11戦を終えて8勝3敗の勝ち点16となった内藤組は、EVIL組、現IWGPタッグ王者のタイチ、ザック・セイバーJr.組と2位タイで並んだが、直接対決の優劣によりEVIL組の優勝決定戦進出が決定。内藤は「ディック東郷の存在に文句を言うつもりはないよ。だってあれが今のEVILのプロレスであり、高橋裕二郎のプロレスなんでしょ? なら自分の信じた道を突き進めばいいよ。それよりSANADAとのタッグで結果を残したかった」と悔しがった。

 優勝候補の一角と目されながら予選敗退。9月のG1クライマックスでも左ヒザ負傷によりわずか1戦で欠場と思うような結果を残せていない。内藤は「特に今日は俺のホームである広島大会。10月の広島大会(G1公式戦)ではメインイベントでシングルマッチをやるはずだったのにケガで欠場になってしまい、そして今回の広島大会では負けて予選リーグ敗退が決定してしまった。悔しいな…悔しすぎるぜ、カブロン」と無念の表情を浮かべていた。