【新日本・WTL】百戦百勝オーカーン組がテンコジを処し7勝目 事実上の本年度最優秀タッグチームに

2021年12月08日 05時15分

封印されたはずの天山(右)のモンゴリアン・チョップに、同じくモンゴリアン・チョップで応戦するオーカーン
封印されたはずの天山(右)のモンゴリアン・チョップに、同じくモンゴリアン・チョップで応戦するオーカーン

 新日本プロレス7日岡山大会「ワールドタッグリーグ」公式戦で、偉大なるユナイテッドエンパイアのグレート―O―カーン、アーロン・ヘナーレ(29)組が天山広吉(50)、小島聡(51)組を処しリーグ戦制覇をほぼ決定付ける7勝目を挙げた。

 ここまで6勝2敗と首位タイを快走中のオーカーン組だが、2敗はいずれもマイク・タイソンVSジェームス・ダグラス級の世紀の番狂わせであり、事実上はおおよそ全勝街道まっしぐらに等しい。1月の名古屋大会で奪ったはずのモンゴリアンチョップを天山から打ち込まれるという不条理にも、オーカーンの鋼鉄のメンタルは動じない。本家本元のモンゴリアンで応戦していくその姿は、神々しくさえあった。

 さらに小島を孤立させたオーカーンは大空スバル式羊殺しで捕獲。これをカットに入った天山に対し、ヘナーレのキックとモンゴリアンチョップを同時発射して数的優位を作り出す。技解説の際に興奮と出しゃばりが過ぎた一部の悪質記者を炎上に追い込んだ合体バージョンの大空スバル式羊殺し・フブキから大空スバル式羊殺し・マリンで天山に大ダメージを与えてみせた。

 粘る小島は反撃のラリアートを狙ったが、オーカーンの視野は青井葦人より広い。エプロンから妨害して、ヘナーレの竜巻蹴りをアシスト。最後はプロレス史上最強の合体技との呼び声高いインペリアル・ドロップで3カウントを奪ってみせた。

 2敗を守ったオーカーン組は内藤哲也、SANADA組、タイチ、ザック・セイバーJr.組、後藤洋央紀、YOSHI―HASHI組と勝ち点14で並んでいる。内藤組とタイチ組に直接対決で勝利を収めているため優位な状況にあり、次戦(9日、愛媛)で控える後藤組との公式戦に勝利すれば優勝決定戦(15日、両国)に大きく近付く。天変地異レベルの不運が起きない限り、首位突破は固いという見方が体勢を占めそうな気配だ。

 試合後は大空スバル式羊殺し・フブキとマリンを議題に緊急戦略会議を開催。「まずフブキだが、余が首を極める。ヘナーレが足を反対側に、雑巾絞りのように逆側に絞ることによって、足・腰・首に通常以上にダメージを与えることができる。血の気の引く様からフブキと名付けた。そしてマリンだが、死角から急に余の全体重をかけたエルボーが降ってくるんだ。絞られて天国にいきかけたところをマリアナ海溝に急に落としたかのような技のためマリンと名付けた」と、目からウロコが落ちるような新事実を池上彰ばりの分かりやすい解説で説明した。

「1・5と1・8のメインイベントはシングルかどうか分からん。ただ、これだけはハッキリしている。15日の両国のメインイベントは『WTL』の、ヘビー級の余が出るんだ」。優勝決定戦進出もリーグ戦制覇もあくまで通過点。

 この日の試合で2000年のプロレス大賞最優秀タッグチームであるテンコジを完封した実力を考慮しても、今年度の最優秀タッグチームはオーカーンとヘナーレに内定したと言っても過言ではない気がする。

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