【新日本】棚橋が対ノアへ激白「差を見せないといけないという使命感よりは、出るだろうなって」

2021年11月21日 05時15分

棚橋の自信は揺るがない(東スポWeb)
棚橋の自信は揺るがない(東スポWeb)

 新日本プロレスの棚橋弘至(45)が、来年1月8日横浜アリーナ大会で実現するノアとの対抗戦に秘める思いを明かした。

 両団体の対抗戦は20日の緊急記者会見で発表された。棚橋は新日本の選手を代表してノア・清宮海斗とともに出席。対戦希望相手には「ノアを代表するような、看板を背負っている選手と戦いたいです」として、かつての師匠・武藤敬司らの名前を挙げた。

 両団体がリング上で交わるのは約5年ぶりとなるが、棚橋とノアの因縁は深い。2005年7月のノア東京ドーム大会は「プロレス人生で最も悔しかった」記憶として刻まれている。当時のGHCヘビー級王者に力皇猛に挑戦した棚橋は完敗し、敵地のブーイングにさらされた。

「実力がなかったのもあるし、ちょっと勘違いした部分もあったので目を覚まさせられましたね。あの日の悔しさがあったから…。あそこね、実は原動力なんですよ。再戦というのも状況的に難しかったので、どうやったらリベンジできるかなって(考えたら)、もう団体の力関係をひっくり返すしかないなと」。屈辱をバネに棚橋はトップに上り詰め、プロレス界の顔となった。新日本も業界の盟主として返り咲き、〝力関係〟は逆転した。その後も2010年から16年までたびたび対抗戦が実現し、棚橋はエースとして結果を残してきた。

 そして22年になってまたも団体間の扉が開かれた。棚橋は「差を見せないといけないという使命感よりは、出るだろうなって。特にこの5年間、コロナの前の新日本プロレスは動員もそうだし、リング内の選手層も充実。海外とのリレーションシップだったり、単にプロレスが強いだけでなくて、いろいろなスキルを身につけないと世界で戦えないというレベルでしのぎを削っているので。どこを目指して戦っているのかの違いだと思いますよ」と、絶対の自信をのぞかせる。

 対抗戦となれば両団体のファンも巻き込んでの争いとなる。会見で清宮が「リング上はノアのプロレスが一番だと思ってます」と発言したように、互いの威信をかけた戦いになることは必至だ。棚橋は「なぜ新日本のほうが動員がいいのかって、テレビ局がついてるとか、新日本ワールドがあるとか、テレビ出演している選手が多いからとか、そういうことじゃないんです。ノアのほうが試合が面白い? そんなことないよ、と。試合が面白くなければファンの方は見に来ないですから。試合の面白さはイコール動員数だと思ってますので。僕ね、一番柔和に見えて、そこには一番誇り持ってます」と言い切った。

 今回の対抗戦実現の背景には両団体が交わることで生まれる「プロレスの力」で、コロナ禍による世の中の閉塞感を打破したいという狙いがある。大会収益の一部は日本赤十字社に寄付されるチャリティー興行の要素も含まれている。しかしリングの上で戦う以上は、決して譲れないものがある。

「僕はね、まだハト派ですよ。オカダ(カズチカ)とか鷹木(信悟)とかタカ派ばっかりだから。ハハッ。俺以外の選手が会見に出てたら、関係性が悪化して(話が)なくなってるかもしれない。それだけみんな新日本の戦いにプライドがあるんですよ。競技性は一緒ですけど、やってることは違うんだぜってことはみんな思ってると思うんです」。柔和だハト派だと言いながらも、言葉には確かな熱が込められていた。エースの誇りを胸に、棚橋が対抗戦の舞台へ向かう。

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