すべてが絶好調だ。新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」公式戦(15日、後楽園ホール)で、「ハウス・オブ・トーチャー」のSHO(32)が前年度覇者の高橋ヒロム(31)を破り、開幕2連勝を飾った。

 拷問の館総出で優勝候補の本命を潰した。TIME BOMBを阻止したSHOは、ヒロムをレフェリーと衝突させ無法地帯をつくり上げる。すかさずEVIL、高橋裕二郎、ディック東郷の3人が姿を現し、数的優位な状況とした。

 東郷のワイヤーチョーク攻撃からEVIL(変型大外刈り)でヒロムをKOすると、SHOがレフェリーを叩き起こしスネークバイト(変型三角絞め)で捕獲。レフェリーストップによる勝利を収めた。

 恥も外聞も…いや手段を選ばぬ戦法で、13日のIWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードに続く上位勢撃破。初制覇へ我が道を突き進むSHOは「あとの連中はただのカカシだ。雑魚狩りにもならん。残り全員拷問の館に引きずり込んで死体コレクションにしてやる」と言い放つ。

 しかもBOSJ出場選手は共通してジュニアという階級への誇りを口にする傾向があるが、この男にはどこ吹く風だ。「ユニットとか関係なしでやってるように見えるけど、俺からしたらそんなもんクソだ。揃いも揃って『対ヘビー』とか言って、ハナから負け犬根性丸出しじゃねえか。そもそもジュニアもヘビーもまとめて『ハウス・オブ・トーチャー』のものになるんだから関係ねえよ」と全出場選手を一刀両断した。

 ヒロムからは「EVILの金魚のフン」と挑発を受けていたが、SHOは返す刀で「お前らのいるとこの方が金魚のフンがたまりにたまってるだろ。水換えもしない水槽の中でコケが生えて、虫が群がっているようなもんだ」とロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを全否定。言いたい放題、やりたい放題のマーダーマシンがジュニアの祭典を席巻する。