新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」が13日の後楽園ホール大会で開幕。SHO(32)がIWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードを撃破し、初制覇へ絶好のスタートを切った。

 ハウス・オブ・トーチャー総出で手段を選ばず勝利を強奪した。ピンチェ・ロコをクロスアーム式パイルドライバーで切り返したSHOは、ここでディック東郷を介入させレフェリーの目を引き付ける間にスパナ攻撃を狙う。

 ここはデスペラードに切り抜けられ、ロコ・モノ(ナックルパート)からヌメロ・ドス(変型マフラーホールド)に捕獲されてしまうが、何とここで高橋裕二郎までもが姿を現し、レフェリーを場外に引きずり下ろす。無法状態となったリング上で東郷がワイヤーチョーク攻撃でデスペラードを絞めあげると、SHOのスパナ攻撃がさく裂。ダメ押しのショックアローを浴びせたところで裕二郎がレフェリーをリングに戻し、3カウントを叩かせた。

 試合後のリングにはEVILも現れ「拷問の館」がジュニアの祭典を占拠。SHOは「うまい、うまい。デスペラード。お前の味付けは最高だ。ここの空気はめちゃめちゃうまい。アイツ、ジュニア最強の証しみたいなの持ってたよ。ねえ? 今の新日ジュニア、パワーバランスから、すべてが狂ってるんだよ。この狂ったジュニアのパワーバランスを、俺が変えてやるよ。ついでに、スーパージュニア出てるヤツら全員、ただの俺の死体コレクションだ」と吐き捨てた。

 次戦(15日、後楽園)では前年度覇者にして現新日ジュニアの顔・高橋ヒロムが待ち受ける。だが、SHOは「現実教えてあげないとね。もう今のこの世には夢や希望、目標なんか叶わねえんだよ。あるのは欲望だけだ。俺がお前ら全員にそれを教えてやる」とどこまでも不敵な笑みを浮かべていた。