新日本プロレス「G1クライマックス」初制覇を狙うザック・セイバーJr.(34)が、史上初の英国人覇者への思いを明かした。

 Aブロックは最終公式戦(18日、横浜武道館)を残しザック、鷹木信悟、飯伏幸太、KENTAの4人が勝ち点12で並ぶ大混戦。タンガ・ロアとの最終戦に向け「体格的には劣っているかもしれないけど、技術とビッグマッチの経験は俺が上。アイツには負け犬になってもらう」と必勝を誓う。

 直接対決で鷹木と飯伏に勝利しているザックが単独でブロックを突破するには、自身がタンガに勝利した上でKENTAが飯伏との最終戦で引き分け以下に終わることが条件だ。「イブシには『ドント・ゴー・トゥ・スリープ』と言葉を送りたいよ、ハハ。キックの技術を生かして〝バチバチ〟の飯伏を出せれば、KENTAに勝てるだろう。もしも飯伏が勝ったら、俺がIWGP世界ヘビー級王座(現王者は鷹木)を巻いたあとで、お礼としてタイトルマッチをやってやろうかな」と冗談めかしつつ飯伏に〝ニンジン〟をぶら下げた。

 一方のBブロックの突破争いはジェフ・コブとオカダ・カズチカに絞られている。ザックは優勝決定戦(21日、日本武道館)の相手として「オカダしかあり得ない」と指名。「俺は2018年の『NEW JAPAN CUP』で優勝したが、その後のIWGPヘビー級王座戦でオカダに負けてしまった。だから初めてのG1ファイナルでオカダに勝ち、英国人初のG1覇者になることでIWGP世界王者になる準備ができていることを証明したい」と豪語した。

 コロナ禍においても常に異国で戦い続けてきたのは、新日本のトップに立つためだ。「この1年で世界最高のテクニカルレスラーであることを証明してきた。いよいよ俺が世界最高のレスラーだと証明する時がきた」。悲願の頂点まで、あと2つだ。