新日本プロレス7日の広島大会で、KENTA(40)が高橋ヒロム(31)との初シングルマッチを制した。

 同大会の「G1クライマックス」Aブロック公式戦で対戦予定だった内藤哲也が左膝負傷で欠場したため実現したスペシャルシングルマッチ。序盤から強烈な打撃で主導権を握ったKENTAは、ヒロムの師匠にあたる内藤のポーズも真似て挑発していく。さらにレフェリーとヒロムを衝突させて無法状態を作り上げると、容赦ないイス攻撃からグリーンキラーを決めた。

 ビクトリーロイヤル(変型バスター)から首折り弾、コーナーへのデスバレーボムを浴びて反撃を許したものの、TIME BOMBの体勢は顔面をかきむしって脱出。マットが外されて金具むき出し状態のコーナーにヒロムの顔面を打ち付けると、そのまま横入り式エビ固めで丸め込み3カウントを奪った。

 ノア時代にはジュニアヘビー級ながら「対ヘビー」を打ち出したこともある。現新日本ジュニアの象徴とも言えるヒロムとのシングル戦は高い注目を集めていたが、KENTAは「誰にも文句言わせねえよ。これが俺の今」とキッパリ。ヒロムに対しては「まずテメエのところ盛り上げてみろよ。俺を火種にしてどうすんだよ? ちょうど次(ベスト・オブ・ザ・)スーパージュニアがあるんだろ? 最高に盛り上げてみろよ」と突き放しつつも「高橋ヒロム、面白えじゃねえか。これからまだまだやってやるよ」と認めるコメントを発した。

 次の公式戦(9日、大阪)ではザック・セイバーJr.と対戦する。「俺しかいねえだろ? ザック止めるの。完全にザック止めてやるよ…、いや、もう止まってんだよ! TOMO(石井智宏)が止めてんだろ。でも、ここ俺、ザックもいただくぞ。やってやるよ」と一人ノリツッコミを入れつつ、必勝を誓っていた。