女子プロレス「アイスリボン」の藤本つかさ(38)が、プロレス生活に一旦の区切りをつけた。

 4日の横浜武道館大会では「休業記念試合」として星いぶきと組み、中島安里紗(シードリング)、志田光(AEW)組と対戦。3月に一般人男性との結婚を発表し、併せて今大会を最後に無期限休業に入る藤本にとって〝ラストマッチ〟となった。

 試合前には藤本が所属するフットサルチーム「南シューターズ」の監督で、アニメ「キャプテン翼」の作者・高橋陽一氏から花束を贈呈され、運命のリングに立った。

 中島は「ベストフレンズ」、志田は「マッスルビーナス」のパートナー。試合中には思わず中島、志田とともに合体のドロップキックを決める場面もあった。

 パートナー2人から厳しい攻撃に受けた藤本もビーナスシュート(三角蹴り)や卍固めで志田に反撃。中島には強烈なサッカーボールキックをお見舞いした。

 だが、日本海式竜巻原爆固めは志田に回避され、ここから怒とうの攻撃にさらされた。志田のファルコンアローはカウント2で返したものの、直後に中島から投げっぱなしドラゴンを食らい虫の息に。最後は志田から魂のスリーカウント(ランニングニー)を浴び、打たれ強さに定評がある藤本は壮絶に散った。

「休業試合というだけで終わらせたくなくて、いぶきが志田だったり安里紗につっかかっていた。そういう意味で、新しい未来が今日の私の休業試合によって見つけられたんじゃないかなと思う」

 今後は藤本と引退した春輝つくしの二枚看板が抜ける。それでも藤本は「本来だったら今日が解散の日だったかもしれない。でも解散しないと選んで、その中で真白(優希)が勝ったり、トトロ(さつき)がチャンピオンになったり、やってやるぞという後輩がいることが次につながる。解散という選択をしなくてよかったと思うし、練習生も3人だけじゃなく、まだまだいますから。新しい芽に期待してほしい」と強調した。

 5日からは団体スタッフとして勤務し、興行にも同行する。「まだまだやりたいので。私もここに戻ってきて、また暴れます!」と笑顔で語った藤本がしばしの休養に入る。