ドラゴンゲートの2021年最後のビッグマッチは波乱の幕切れとなった。26日の福岡国際センター大会で行われたオープン・ザ・ドリームゲート選手権は、極悪軍団「R・E・D」のKAI(38)が王者のYAMATO(40)を破り、同王座を初戴冠した。

 試合は静かなレスリングの攻防からスタート。だがKAIは王者の首を鉄柱にぶつけ、その後もスリーパーでたたみかける。「どうした、YAMATO! チャンピオン、こんなもんか!」と顔面を蹴りながら挑発的な言葉も投げつけた。

 YAMATOも王者の意地を見せるが、決定打だけは許さなかった。終盤に互いの必殺技が乱れ飛んだ激戦は、KAIが雄たけびを上げながらのメテオインパクト(変型ドライバー)で競り勝った。

「真っ向勝負で俺が勝った。誰か文句あるヤツいるか? いねえよな。これが正真正銘の完全決着だ! 俺がこのドリームを取ったからには、このベルトを最強の称号として高めてやるよ」と豪語した新王者は「YAMATO! そしてYAMATOが勝つと思ったお前ら、バイバーイ!」と人を食ったような表情でリングを後にした。

 かつて全日本プロレスのエース候補と呼ばれたが、退団後はW―1を経てフリーに転身。20年から参戦するドラゴンゲートでついに最高峰王座にたどり着いた。

 くしくも新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王座を保持する鷹木信悟とは17年11月、7度目の引退試合となった大仁田厚のパートナーを務めた。KAIの戴冠により〝邪道ファミリー〟がマット界を席巻する事態となった。