東京スポーツ新聞社制定「2021年度プロレス大賞」で初の敢闘賞に輝いたDDTのKO―D無差別級王者・竹下幸之介(26)が、海の向こうで大活躍した〝あの選手〟に刺激を受けている。
今年はシングルトーナメント「KING OF DDT(KOD)」、シングルリーグ戦「D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ」で頂点に立ち、5度目のKO―D王座を戴冠。タッグ王座からは陥落したものの「特に下半期は僕が先頭に立って引っ張ってきたという自負がある」とした上で「DDTのプロレスを底上げする、特にストロングな部分でもDDTは負けてないぞというのを見せてきたつもり」と胸を張った。
今春は米AEWにも参戦。海外選手らとの対戦は大きな収穫となった。「僕にとってターニングポイントになったし、世界は広いし高いなと。これまで以上に立体的に感じたというか、3Dに感じることができた」と振り返る。
すると竹下は、米大リーグで二刀流としてア・リーグMVPに輝いたエンゼルスの大谷翔平投手の名前を挙げ「高校、日本ハムでも活躍したのに、今年のほうが連日話題になったのは、やっぱり日本人が海外選手よりも勝っている、優れているところに日本のファンのハートをつかんだんだと思う」と分析した。
「僕も日本選手が持っている技術を大切にしつつ、フィジカル面でも戦える時代になってきていると思うので、来年はパワーやスピード、体力などでも大谷選手のように海外選手とでも勝負できるところを証明したい。日本のプロレスファンに夢を見てほしい」
来年は団体旗揚げ25周年イヤーで、自身のデビュー10周年イヤーでもある。まずは26日の東京・国立代々木競技場第二体育館大会で大日本プロレス・岡林裕二とのV2戦を制し、王者として新年を迎える。