全日本プロレスは22日、全日本プロレスTV認定6人タッグ王者の「ヨシタツキングダム」(ヨシタツ、立花誠吾、植木嵩行組)が方向性の違いのため王座を返上することを発表した。

 ヨシタツキングダムは昨年10月の大田区大会で第4代王者となったが、これまで一度も防衛戦を行っていない。3月にはユニット内で起きたクーデターをヨシタツが鎮圧し、さあこれから新章に突入…するかと思いきや、待てど暮らせど次の展開は生まれず。5月に植木が「右膝前十字靱帯断裂および半月板損傷」で長期欠場に突入すると、立花は芦野祥太郎、本田竜輝の元WRESTLE―1勢と共闘を開始し、活動がままならなくなっていた。結果的にまるでバンドの解散理由のような言い回しで王座返上の運びとなった。

 本来なら団体の発表をサラッと書くだけで十分すぎる案件ではあるものの、酔狂な当サイトはヨシタツに電話取材を敢行。いろいろと記事にできないグチをひとしきり吐き終えると「立花の野郎、裏切って…とか、そういう感情はないですよ。彼の選んだ道だから受けとめるしかない。ただ俺にひと言もなく去っていくっていうのは、いくらボンクラでも寂しい。人を失うのはつらいですよ」と失意の胸中を明かした。王道マットは現在ユニット再編期にあるが、ヨシタツは「今後についてはゆっくり考えたい」と語るにとどまり、その動向に注目が集まる。