全日本プロレス21日の大田区総合体育館大会で、3冠ヘビー級王者の宮原健斗(33)が石川修司を下し、V2に成功した。

 これまで幾度も名勝負を見せてきた2人による「最高 vs 最強」対決は、この日も激闘となった。ド迫力のぶつかり合いで、終盤には石川のオリジナル技「宮原殺し」から新技「宮原殺し2022」で続けて頭からマットに落とされる大ピンチも。しかし猛攻を耐え抜くと、走り込んできた石川にスタンディング式のブラックアウト(ヒザ蹴り)、さらにヒザをついた大巨人の側頭部にブラックアウトを叩き込んでからシャットダウンスープレックスで3カウントを奪った。

 激闘の末、なかなか立ち上がれなかった宮原だが、セコンドの肩を借りて何とか立ち上がる。どうにか息を吹き返すと「全日本プロレスに春がやってきました。そして、全日本プロレスの春と言えば、チャンピオン・カーニバルだ!」と叫んだ。その勢いで4月9日のエディオンアリーナ大阪・第2競技場大会で開幕する春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」で19年以来3年ぶり2度目の優勝を宣言。そして「俺はCCで優勝して挑戦者に指名したい男がいるんだ!」と明かした。

 果たして最高男の〝意中の人〟は誰なのか。「全日本プロレスは、明るく楽しく激しいプロレス。そして『王道』。そして『本物のプロレス』だ」と勝ち誇った王者の言動から目が離せそうにない。