東京女子プロレス・9日の東京・後楽園ホール大会でデビュー2戦目を迎えるアクション女優の長野じゅりあ(26)が初勝利を誓った。

 じゅりあは3月19日の両国国技館大会でプロレスデビューし、空手仕込みの鋭い打撃で観衆を魅了。だが、試合に敗れて「負けたままで終わりたくない」と継続参戦を直訴した。これを受けて、2戦目で同じく空手をバックボーンにする前プリンセス・オブ・プリンセス王者、山下実優(27)とのシングル戦が決定した。

 会見に臨んだじゅりあは「山下選手とのシングルマッチだと初めて聞いた時は、心臓がドキッとしました。取材などで『山下選手の蹴りを食らいたい』とは言っていましたが、こんなに早く対戦することになるとは思わなかった…」と驚きを隠さず。それでも、元王者を向こうに回して「今持っている力をすべてぶつけて、バチバチに戦って勝ちたいと思います。シングルで勝てば『自分の力で勝った』という実感が大きいし、自信につながると思うので」と意欲を見せた。

 デビュー戦以降も練習を重ね、進化を実感しているといい「なるべく組まれないようにはしたいですが、筋力アップもしているし、グラウンドに対応できるようにも練習しているので」。デビュー戦で披露した必殺のブラジリアンキックで前王者を沈め、元世界王者の実力を発揮できるか。

 対する山下は、じゅりあについて「デビュー戦であそこまで空手の動きを出せるのは、純粋にすごいなって思いました。戦いたいと思っていたので、組まれてうれしいです」と笑顔。

 自身は極真空手、じゅりあは伝統派空手出身という点を指摘して「流派が違うので(自分の)空手時代になかった動きもやっていたので、見ていて新鮮に感じてワクワクしました。『空手VS空手』と言われると正直血が騒ぐ。上段廻し蹴りの技あり一本で終わらせてやりたいと思います!」と笑顔で返り討ちを約束した。