大混戦のパ・リーグでひときわ不気味なオリックス 連覇へのキーマンは…

2022年08月01日 11時30分

マッカーシー(東スポWeb)
マッカーシー(東スポWeb)

【広瀬真徳 球界こぼれ話】プロ野球はシーズン後半戦が始まった。パ・リーグはセ・リーグとは対照的に上位が拮抗。首位から5位までが3・5ゲーム差にひしめく大混戦が続く(31日現在)。この状況からどの球団が抜け出すのか。今後もコロナによる選手の大量離脱が予想される。読めない部分も多々あるが、ここにきて不気味な存在なのがリーグ連覇を狙うオリックスである。

 シーズン序盤は自慢の先発投手陣が奮闘も、攻撃陣の支柱である吉田正が5月に左太もも裏を痛め約1か月にわたり離脱。昨季本塁打王の杉本も不振に陥ったことでチームは得点力不足に悩まされた。だが、7月に入り打線が復調するとチームは急浮上。球宴前の前半戦最後の10試合を7勝3敗で終えるなど、明らかにチーム状況は改善傾向にある。

 加えて、後半戦に期待が持てる新戦力も頭角を現している。投手ではドラフト1位ルーキーの椋木蓮(22)、野手では助っ人のJ・マッカーシー(28)だ。

 椋木は7月7日の西武戦でプロ初登板初勝利を飾ると、続く7月20日の日本ハム戦では9回二死まで無安打無得点の好投で早くも2勝目を挙げた。山本、山岡、田嶋、宮城、山崎福ら層の厚い先発陣にこの新人右腕である。先日新型コロナに感染し今後の動向が気になるとはいえ、他球団にとっては脅威に他ならない。

 マッカーシーは今年5月に途中加入。前半戦を終えた時点で打率は2割3分台と低迷も、徐々に日本の野球に適応し始めてきた。7月中旬からは一発を含めた長打が急増。四球で出塁する場面も増えている。先日、外国人選手に携わる他球団関係者に話を聞いたが「彼(マッカーシー)は来日当初こそ変化球に苦しんでいたが状態は上向いている。メジャー実績はほぼないものの性格は真面目のようだからね。このまま試合数を重ねれば化けるかもしれない」と警戒感を強めていた。チーム浮上のキーマンになる可能性は十分ある。侮れない助っ人だろう。

 昨季もシーズン中盤から粘りを見せ25年ぶりにパの頂点に立ったオリックス。今年もその実績と新戦力の活躍を追い風に後半戦で巻き返すか。注目していきたい。

 ☆ひろせ・まさのり 1973年愛知県名古屋市生まれ。大学在学中からスポーツ紙通信員として英国でサッカー・プレミアリーグ、格闘技を取材。卒業後、夕刊紙、一般紙記者として2001年から07年まで米国に在住。メジャーリーグを中心にゴルフ、格闘技、オリンピックを取材。08年に帰国後は主にプロ野球取材に従事。17年からフリーライターとして活動。

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