楽天・岸孝之投手が古巣である西武の森友哉捕手(26)と〝初バッテリー〟を組んだ。

 27日の球宴第2戦(松山)2―1の7回に全パの7番手として岸はマウンドに上がった。

 岸はDeNA・牧にあわや本塁打の深い左飛はあったものの簡単に二死を取った後、近本(阪神)、佐野(DeNA)に連打を許し一、二塁のピンチを背負いながら代打・木下(中日)を空振り三振に打ち取り無失点でマウンドを降りた。

 バッテリーを組んだのは同じくこの回の守備からマスクをかぶった西武・森だった。

 実はこの2人、岸が2016年まで在籍していた西武時代の3年間では公式戦で一度もバッテリーを組んだことのない〝因縁の関係〟にあった。

 まだ捕手として駆け出しだった森のキャッチングとリードを敬遠していた岸の強い要望で、常にその登板時にマスクをかぶっていたのは専属であった炭谷だった。

 その後、楽天に移籍した後も球宴で再会した際には人懐っこい森に岸がちょっかいを出し仲のいい関係性を見せながらも、話がことバッテリーとなると「お前とは組みたくない」と岸につれなくされ、寂しそうな表情を見せる森の姿があった。

 そんな二人が森のプロ入り9年目の球宴で〝初バッテリー〟を組んだ。

 危ない場面はあったものの、最後の打者・木下を三振に斬り森に笑顔を見せながらマウンドを降りた岸。長年抱えていた捕手・森に対するわだかまりは消えたのだろうか…。