阪神・近本光司外野手(27)が8日のヤクルト戦(神宮)に先発出場し、1号2ランを含む4打数1安打3打点。30試合続いた連続試合安打が前夜の広島戦(甲子園)で途切れた直後のゲームだったが、この日もしっかりと結果を残しチームを8―0の大勝へ導いた。
まるで〝呪縛〟から解き放たれたかのような、近本らしい思い切りのいいスイングだった。1―0の6回一死一塁の場面で右翼席へ叩き込んだ。
171センチ、71キロとサイズは小柄ながら、入団当初からパンチ力のある長打が持ち味で昨季は自己最多の10本塁打をマーク。プロ4年目の今季はさらなるアーチ増産を一つのテーマとして臨んだが、この日までなんと0本塁打…。特に連続試合安打記録継続中は30試合で計47安打をマークしながら、その内訳はシングルヒット43本。二塁打4本。三塁打0本。この日の試合開始前時点で、長打率は規定到達打者28人中23位の3割4分とやや寂しい数字だった。
それだけに「持ち味とする思い切り右方向に引っ張る長打力が、ここまで鳴りをひそめている。今の状態が本当に近本にとっていいかどうかは、微妙かもしれない」と指摘する声が複数の関係者から上がっていた。
近本本人も試合後は「僕らしい打撃? そんな感じです。ここまでは記録のこともありましたが、やっと3番らしく(長打を)打てた。イメージしていたようにやりたいことができた」と、今季1号に満足そうな表情を浮かべた。
不動のリードオフマンからチームの勝敗をより強く握る中軸打者へ――。近本は今も進化の途上だ。一つの季節が終わり、また新しいドアを開けた。












