懸念解消となるか。巨人の高木京介投手(33)が21日に今季初めて一軍昇格を果たした。

 今季の高木は開幕直前に新型コロナウイルス感染により戦線離脱。開幕を二軍で迎えるも、イースタンリーグでは中継ぎとして14試合に登板して防御率は1・88と安定した結果を残し続けていた。

 遂に出番がやってきた実績十分な左腕は、チームの救世主となることはできるか。現在リーグ2位につけているものの、首位・ヤクルトとのゲーム差は9と大きく引き離され厳しい状況。週末にはヤクルトとの直接対決が予定されていることもあり、早急なテコ入れが待たれていた。

 目下の課題は8回を任せる左腕の存在だった。原監督も「左のセットアップがもう1人欲しいよな。彼ら(高梨と今村)しかいない」と明かし、より安定感のある左腕の出現を切望。昨季までフル回転で活躍していた中川も腰痛による長期離脱が続いていることもあり、数少ない左投手として白羽の矢が立ったのが高木となった。

 高木にとっては待望の一軍のマウンド。この状況で生まれたチャンスをしっかりと掴むことができるか。