中日のアリエル・マルティネス捕手(26)が来日5年目にして初めてサヨナラ打を放ち、ヒーローとなった。

 18日の巨人戦(バンテリン)に「5番・一塁」で先発出場。3―3の9回無死一、三塁の好機でビエイラの直球に詰まりながらも中前へしぶとく落とす適時打を放ち、チームを今季4度目のサヨナラ勝ちに導いた。

 ナインからウオーターシャワーの手荒い祝福を受け、お立ち台に上がると「みんなに水をかけられたけど大満足です。今日は素晴らしい試合ができた。チームが最後に勝ったことがとてもうれしい。神様の力を借りて、もっともっとサヨナラヒットを打ってヒーローインタビューをしたい」と喜びを爆発させた。

 前日17日の巨人戦に続き、この日も見逃し三振を喫した第2打席で低めの厳しい球がストライクの判定となった。しかし「それは審判だからストライクと言われたらストライクなので、しょうがない。悪いボールを振ってしまうこともあるし、まあ、済んだことはすんだことで、次ですね」と〝大人の対応〟を見せる。

 9回の先頭で二塁打を放ち、サヨナラ勝利をお膳立てした鵜飼とは外野手争いのライバルだ。それでも「今日は自分がヒーローだったが、全員がヒーローインタビューに出てもいいくらい。最後も鵜飼が最初に二塁打を打ったことで、今日は自分が代表して出た。鵜飼はすごい素晴らしいドラゴンズの有望選手。能力もあるし、すごくいいスイングをしている。彼の練習を見るのも好きだし、すごく興奮させるようなプレーヤーだから、自分はファンぐらい好きな選手です」と笑顔で話していた。