「番長」が立浪竜を〝熱烈応援〟だ。元プロ野球選手の清原和博氏(54)がCBCテレビの野球中継「中日―西武戦」(25日)で、元中日監督の山田久志氏(73)とともに解説を務めた。1―2で敗れ7連敗となった中日に「(チームが上向くためには)立浪監督の座右の銘である『気』が大事。先制されたら『あ、今日も』と思ってしまうところを『絶対に負けない』という強い気持ちで戦ってほしい」と熱いエールを送った。

 清原氏は中継でも古巣・西武より中日に対する熱量の方が明らかに大きかった。7回に石川昂が右翼へ大飛球を放った瞬間「あ、あ、入った」と叫び、打球がフェンス最上段に当たって二塁打となると「あー、惜しい!」。試合後に放送された立浪監督とのやりとりでは「いやー、今日は本当に申し訳ない」と自分が〝勝ち運〟を持ってこれなかったことを謝罪し「鵜飼選手も犠牲フライを打ってくれたし、石川昂選手も二塁打を打ってくれたんでこれから期待が持てるなと思いました」とプラス材料を熱っぽく語った。

「ドラゴンズを応援しているような感じ? そりゃあそうですよ。立浪監督になってくれたおかげで僕はこうやって球場に来られるわけですし、野球解説で仕事もいただける。やっぱり立浪監督に感謝している。何とか連敗を(止めてほしい)。自分が苦しい時に本当にたくさん監督には助けてもらった。恩返しじゃないですけど少しでもできたらね」と立浪監督への熱い思いを語った清原氏には名古屋の放送局も熱視線を送っている。

「立浪さんとの関係性もあって(中日を)応援するという気持ち、愛が伝わってきました」というCBCサイドでは6月19日の巨人戦(バンテリン)のラジオ中継を清原氏の解説で行うことを決定。他にも複数の放送局がドラゴンズ関連の放送で清原氏の起用を検討している。

「(立浪)監督もたいへんじゃないですか。(24日には始球式のために)学校の監督(中村順司氏)は来るわ、2個上の先輩は来るわ。試合よりそっちのが気疲れしてたいへんだと思います」と立浪監督を気遣った清原氏だが、7連敗とどん底にあえぐ立浪監督にもその思いは届いているはずだ。