巨人が29日の阪神戦(東京ドーム)に2―3で敗れ、連勝が2でストップした。

 最後までマウンドに仁王立ちしたのは、相手先発の変則右腕・青柳だった。9回を投げ切られ、得点は5回の若林の併殺崩れの間に挙げた1点と9回に飛び出した岡本和の10号ソロによる2点。試合後の原辰徳監督(63)は、坂本やポランコをスタメンから外した理由を「チーム最善策。流れも含めて、対(相手)というところも含めてね。最善策の中でスターティングオーダーを決めた」と明確には明かさなかったが、苦戦続きの青柳攻略に打つ手は打った。

 試合前時点で青柳は右打者に対して被打率はわずか9分5厘で、左打者には2割2分2厘。坂本やポランコは連戦の疲労を考慮したとみられ、スタメンには岡本和を除いて野手7人の左打者を並べた。ただ、結果は散発の6安打。凡打の山を築き、完投を許す形となった。

 今後も対戦機会は訪れるだけに、打開策は不可欠だ。指揮官は「やっぱりなかなか打ちあぐねている素晴らしい投手。粘っこいし、スタミナもあるしね。一歩及ばずというところで、課題は残したというところですね」と悔しさをにじませた。今度こそウップンを晴らしたいところだが、果たして――。