虎の金の卵がついにベールを脱いだ。11日に行われた教育リーグ・中日戦(鳴尾浜)で、阪神のドラフト1位右腕・森木大智(18=高知高)が、対外試合初登板。1回1安打無失点と上々のプロデビューを飾った。

 8回から4番手で登場した森木は「変化球で行くのは僕らしくないと思ったので、真っすぐでしっかりと行きたかった」と11球中8球、最速152キロの直球を主体に中日二軍打線相手にイキのいい投げっぷりでアピールした。

 8日の二軍練習で行ったシート打撃でも一軍の矢野監督が見守る中、打者7人から4奪三振を奪うなど高卒新人らしからぬパフォーマンスを披露。多くの球団関係者から「早ければ前半戦の最後ぐらいに、一軍で投げるのでは?」と言われるほど、現状の完成度の高さは近年の高卒新人にはないともっぱら。本人も「いずれは肩を並べられる選手に」と将来の目標にエンゼルス・大谷翔平を挙げ、一日も早いプロでの活躍を期しているだけに、今後が楽しみだ。

 そんな「大谷信者」の森木にとって今後の〝励み〟ともなりそうなのが、高卒1年目の「投手・大谷」超えだ。大谷は高卒新人1年目から野手としては「8番・右翼」で開幕戦から出場するなど実力を発揮していたが、投手としてのデビューは5月23日のヤクルト戦、プロ初勝利を挙げたのは先発2戦目の6月1日。5回3失点の中日戦で飾っている。

 投打二刀流を敢行していた大谷が、名実ともにプロの投手としてつけた〝足跡〟の過程には、投手一本で臨んでいる森木も現状では競える位置にはつけている。

 平田二軍監督も「落ち着いているわな。コントロールもいいし150キロ出てて。初登板で緊張感もあるかなって思ってたけど、普段通りやん」とその強心臓ぶりにも驚きつつ「次は2イニング以上投げる可能性は高いよ」とまずは二軍の先発として、イニングを増やしていく予定だ。

「これから先はどの球種でもストライク取れるように、もっともっと精度を上げていかないとと思いました」と快調にプロの第一歩を踏み出した虎のドラ1右腕。順調にその歩みを進めることができれば〝あこがれ〟に近づくスピード出世の期待も膨らむ。