巨人は19日、育成選手の山下航汰外野手(21)に来季の契約を結ばないことを通知した。

 山下は入団1年目の2019年7月に育成から支配下に昇格。一軍出場は12試合にとどまったが、イースタン・リーグでは打率3割3分2厘をマークし、高卒1年目としてはイチロー氏以来となるファームでの首位打者に輝いた。

 ただ、その後はケガとの戦いも強いられた。昨季は原監督からも一塁手の候補の一人に挙げられるほど大きな期待を寄せられたが、右手首の有こう骨を骨折して離脱。昨オフに育成選手として再契約を交わしていた。

 球団は来季も育成契約を結ぶ方針を固め、15日に自由契約を通知していた。しかし、本人は支配下選手としてプレーする強い意向を持っていたという。山下は今後、トライアウト受験も視野に入れながら他球団に活躍の場を求めていく。