ロッテ主砲のマーティン奇跡の帰還! 逆転Vへ心強いが…手放しで喜べないワケ

2021年10月06日 05時15分

ロッテにとってマーティンは大きな戦力だが…(ロイター)
ロッテにとってマーティンは大きな戦力だが…(ロイター)

 主砲の緊急復帰でチームは勢いを取り戻せるか。右足甲骨折で戦線離脱していたロッテの主砲、レオニス・マーティン外野手(33)が5日の西武戦(ZOZOマリン)から一軍復帰。初回の第1打席でいきなり先制適時二塁打を放ち、改めて存在感を見せつけた。

 初回二死一塁の場面で西武の先発・高橋のスライダーを捉えると、鋭い打球は中堅フェンスを直撃。チームの先制点をたたき出した。

「(打席内では)常にポジティブに考え、チームの勝利に何ができるか。それでヒット1本が出て打点が挙げられて良かった」とは試合後のマーティン。先月19日の日本ハム戦で自打球を当て、骨折が判明した直後は今季絶望もささやかれた。それが1か月もたたない中での早期復帰。このところ低迷気味だったチームにとって、優勝争い真っただ中の主砲帰還は間違いなく朗報だろう。

 ただ、喜んでばかりもいられない。いくら復帰したと言っても、骨折してからまだ半月。完治にはほど遠い状態と言える。この日の走塁を見ても全力疾走ができないばかりか、時折ベンチ内で右足を引きずる場面も見られた。人一倍チームを愛し、登録抹消期間中も自ら本拠地にたびたび足を運び、ベンチ脇から戦況を見守った助っ人だ。早期復帰できたとはいえ、自らプレー中にアドレナリンが出てしまい、患部を悪化させる恐れもある。

 シーズン最終盤の大事な時期にマーティンが再離脱となれば、リーグ優勝争いどころかCSや日本シリーズでの戦いにも支障が及びかねない。そんな悪夢を呼び込まないためにも、井口監督や首脳陣は今後「マーティンに無理をさせないこと」を大前提に慎重な起用法が求められる。

 主砲復帰初戦のチームはこの日の西武戦を1安打零封リレーで快勝。先月26日以来となる連勝を飾った。それでも、精神的支柱と言えるマーティンの再離脱だけは避けなければならず、まだまだ安心はできない。

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