阪神は29日の西武戦(メットライフ)に0―1で惜敗。前夜10得点と活発だった猛虎打線は一夜明けて一転、4安打無得点と冷え込んでしまった。

 逆転へ僅かな望みをかけ、9回二死二塁の打席に入ったのは新助っ人のロハス。だが、背番号24の打ち上げた打球は、三塁内野席ネット付近のファウルゾーンで相手左翼手・岸が好捕。左邪飛と判定され、ゲームセットが宣言された。

 矢野監督は、岸が捕球する直前に、内野ネットに白球が触れていたと主張し、リクエストを要求したが、リプレー検証を行った後も判定は覆らず。納得がいかない様子の矢野監督、井上ヘッドらはその後も3分間、審判団に厳しい表情で〝確認〟を迫る一幕も見られた。

 試合後、矢野監督は当該の判定について「ビデオ判定の後に抗議ができないのは分かっているけどね。俺らも確信はないんだけど上の方(ネット)に当たっているように見えたから。でも(それを証明できる映像が)撮れてないんだよね。(判定を)覆すこともできないので確認をしただけ」と説明した。