見せ場すら作れなかった。広島は14日、阪神戦(甲子園)で0―6と惨敗。2試合連続の完封負けを喫した。

 ここまで今季2戦2勝、防御率0・00をマークしていた森下暢仁投手(23)が誤算だった。2被弾を浴びるなど5回5失点(自責4)で途中降板。今季初黒星となり、試合後は「甘い球をしっかり打たれてしまいました。2回続けて、こういうことがないようにしたい」と力なく振り返った。佐々岡真司監督(53)も右腕の投球内容には苦い表情で「コントロールがねぇ。(失点も)四球絡みで〝らしく〟なかった」。

 攻撃陣も昨季4敗を喫し、苦手にしている相手先発の西勇に8回まで〝ゼロ行進〟。そのアレルギーは深刻だ。

 前回3月30日の対戦時は黒星こそつけたものの、奪った得点は菊池の適時打による1点のみ。今季も虎のエースには、15イニングでわずか1得点に抑え込まれている。指揮官は「毎回同じやられ方をしているので、何とかしないといけない」と、今後の天敵対策を一層強化する必要性を口にしていた。