「MLBで戦っても不思議じゃない」阪神・藤浪が大谷に “逆転十分”とみる米スカウトの根拠

2021年04月13日 06時15分

今季は力投が続く阪神・藤浪(顔写真はエンゼルス・大谷)

 首位・阪神の快進撃を支えているのが9年目で初の開幕投手を務めた藤浪晋太郎だ。12日には27歳の誕生日を迎え、関西人らしいひょうきんな語りで感想を自身のインスタグラムに投稿。新たな1年に思いを馳せた。先発で完全復活をかける右腕にはMLB関係者からも「もう一度、世代ナンバーワンに!」の声も届いている。


 27歳となった藤浪は甲子園球場での投手練習に参加。次回先発に向け、入念に汗を流した。練習後には自らのインスタグラムを更新。幼少時の写真と同じポーズをとった197センチの現在の姿をアップし「こんなにお~きくなりました! 本日、誕生日を迎えて27歳になりました! もう自分がアラサーだという事実に衝撃を受けております…子供のころ想像していた27歳はもっと大人だと思ってましたが、まだまだ少年のままです(笑)」などと投稿した。

 本人から「アラサー」の言葉が出たとおり、もう若手ではない。とはいえ高校時代からの代名詞である150キロ超の剛速球は今も健在。それだけに右腕の成長曲線は「まだ、これから」と口にする球界関係者も多い。

 藤浪を大阪桐蔭時代から注目しているア・リーグ球団のスカウトも「もう一度、その世代のトップランカーにまでなってほしいよね。彼はもともと〝そこ〟にいたんだから」と言い、ささやかな復活に満足せず、世代ナンバーワンに返り咲くことを期待している。

 同じ年でかつてはライバルと比較されることも多かった大谷翔平(エンゼルス)は今や国内の枠を飛び越え、MLBの看板選手になった。だが、前出のスカウトは「この先の野球人生でまた大谷と同じMLBのステージで戦うことだって不思議じゃないし、不可能じゃない。その可能性を持ったプレーヤーであることは間違いないし、むしろ『見てみたい』とさえ思う」と話す。

 昨年までの過去2年で1勝の藤浪を買っているのは、表面上の年度別成績だけで判断していない側面もある。自己最速162キロを記録した昨年、中継ぎとして15回1/3を投げて16個の三振を奪った能力こそ本来の力と見ており、前出のスカウトは「セットアッパーで発揮した能力は、必ず先発の長いイニングになっても発揮できる」と指摘し、こう続けた。

「藤浪はあの特徴的なフォームから160キロの直球、スライダー、スプリットと縦横に揺さぶる変化球もある。大谷が(4日の今季初先発で)98マイル平均(150キロ台後半)の直球、最速101マイル(約162キロ)で5回二死まで無失点。同じことを藤浪だっていつかはできる。今年日本で150キロ後半~160キロを連発して完投勝ちを連発しても不思議ではないよ」

 今や投打で世界最高クラスとなった大谷と一概には比較できない。ただし「先発・藤浪」はプロ2~3年目まで、大谷の投手スタッツを上回る数字を弾き出し、双璧の実力だったことも事実。その後の成長曲線で大谷が藤浪をはるかに引き離したが、MLB関係者は藤浪の巻き返しは十分あると読んでいる。

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