広島・田中広が残留 「小園をどうしよう…」来季も育成法が難題に

2020年12月01日 06時15分

遊撃でポジションがカブる広島・田中広(右)と小園

 今季中に国内FA権を取得した広島・田中広輔内野手(31)が30日に残留を表明した。権利は行使しない。マツダスタジアムでの会見では「やっぱりカープというチームが好きですし、今まで戦ってきた仲間とまだ野球がやりたい」と決断の理由を説明。契約は2年総額4億円程度となる見込みで「金額というより、今までやってきたことをしっかりと評価していただいて、もう一回やってやろうという気持ち」と腕をぶした。

 選手会長の残留でチームはひと安心だが、一方で再考を余儀なくされそうなのが小園海斗内野手(20)の処遇だ。今季はポジション争いに敗れて一軍出場わずか3試合。田中広が移籍となれば来季は将来性込みで我慢の起用をすることも可能だったが、残留により来季の開幕遊撃は田中広が濃厚だ。チーム内では「またシーズンを通して遊撃一本で田中と勝負させるのか、それとも打撃の良さを戦力と見込んで内野の別ポジションもやらせるのか…」(チーム関係者)と悩ましい声が上がっている。

 遊撃から別ポジションへの〝スライド〟にしても二塁には今季無失策の菊池涼介内野手(30)、三塁にも8年ぶりに規定打席をクリアした堂林翔太内野手(29)がいる。田中広の残留によって期待値が高い小園の〝育成法〟も新たな局面を迎えそうだ。(金額は推定)