佐々岡カープ「育成モード」突入 アピール合戦に声かからぬ選手を待つ試練

2020年10月07日 06時15分

広島ドラフト2位の宇草は「1番・左翼」で出場した

 広島が6日の阪神戦(マツダ)で〝育成モード〟を試した。佐々岡真司監督(53)はこの日初昇格したばかりのドラフト2位・宇草孔基外野手(23)を「1番・左翼」に抜てき。さらに、高卒2年目の林晃汰内野手(19)を「7番・三塁」でプロ初先発させる若手中心の布陣を採用した。

 優勝が遠ざかったことで育成に重きを置いた形だが、チャンス到来となった若手にとっては決していいことずくめではないという。

 球団関係者は「チーム状態がよくないので、若い選手が犯したミスをカバーするのが難しい。一つの失敗で自信を失ってしまう恐れもあるので、周りが事後にケアする必要がある」と口にする。またチャンスが多くなる分、淘汰も進むだけに「この機会で試されない選手は厳しいということになるかもしれない…」(チームスタッフ)とも。

 今季は二軍で徹底的に鍛えるという方針の選手は別として、一軍昇格を狙いながらも〝お声〟がかからない選手は今後も厳しいという見方があるのも確かだ。

 延長の末、4―4の引き分けに終わった指揮官は「下から推薦があった中で宇草にしろ、林にしろいいところはあった。先発を外れた大盛も本塁打を打ってくれた。刺激をし合いながら、チャンスをものにする姿勢を見せてくれた」と一定の評価を下したが…。若鯉のシ烈なアピール合戦は始まったばかりだ。