阪神は3日の巨人戦に(甲子園)に4―7で敗北。今季対戦成績を5勝13敗とし、9年連続となる対巨人戦の負け越しが決まった。

 先発のジョー・ガンケル投手(28)は5回まで2失点の粘投。その裏の攻撃で打席が回ってきたが、阪神ベンチは代打を送らず続投を決断する。チームは13連戦の真っ最中。しかも新型コロナの集団感染の影響で岩崎、岩貞らのリリーフを欠き、ブルペンの陣容が質量ともに弱体化してしまっていることを受けての総合的な判断だったが、結果的にこれが裏目に…。

 来日最長となる6回のマウンドを任されたガンケルは一死一、二塁から大城に9号3ランを被弾。0―5と大きく引き離され、試合の主導権を完全に手放すと、反攻の機運も一気にしぼんだ。

 矢野監督は試合後「(ガンケルは)ボール自体はしっかりしていた。疲れもあるだろうし、打線の援護も必要だろうが、もっとバッテリー間でやれたこともあったと思う」。
 
 対巨人戦の負け越しが決まったことについては「結果は受け入れるしかない。悔しさをもって明日以降も戦わなければならない」と前を向いた。