中日・平田良介外野手(32)が10日、プロ野球史上307人目となる通算1000安打達成から一夜明けて取材に応じた。

 ――一夜明けて実感は

 平田 昨夜と今日の朝とたくさんの方からメッセージをいただきまして、改めて達成したなと実感しました。

 ――花束を受け取ったときは笑顔も見えた

 平田 なかなかヒットが出ないときがずっと続いているので1000本がっていうよりもヒットを打てたことがすごくうれしかったです。

 ――早く達成したいという思いはあった

 平田 そうですね。早く達成したいという気持ちはありましたし、ただその中でスタートも遅れてすべてが遅れた状態になってしまったので、自分の準備不足かなというふうに思っています。

 ――安堵感は

 平田 ほっとした気持ちとかっていうのは全くないです。残り1本っていうのは出続ければ絶対に出るものだと思ってますし、試合に出続けるために代打なり、途中出場なりで結果を残さないといけないと思っていたので、そういう面では昨日に関しては、タイムリーも出ましたし、しっかりアピールしていかないといけないなというふうに思っています。

 ――積み重ねてきた1000という数字をどう感じている

 平田 自分一人では成しえなかった数字だと思うし、これまで携わってきてくれた監督、コーチ、選手、先輩、後輩、どんな状況でも応援してくださっているファンの皆さんに感謝したいと思っています。

 ――一番印象に残っているヒットは

 平田 一番印象に残っているのは、1本目のヒットですかね。確かシュートを神宮球場でライト前のポテンヒットやったかな、タイムリーでそのまま自分が挟まれて、ボールをそのまま受け取るっていうなかなかないやろうなっていうようなヒットだったので、あれはすごく印象に残ってますね。ヤクルトにラミレスがいたのかな、あれラミレスじゃなかったのかな、外国人選手に「おめでとう」って言われたのがすごく印象に残ってます。確かラミレスだったと思います。

 ――今でも鮮明に覚えている

 平田 そうですね。覚えてますね。なんかあの時は特に1本目って自分のヒットのスタート地点でもあるし、すごくうれしかった記憶があるので覚えてますね。

 ――8月に大島選手が1500安打。何か言葉を交わしたりとかは

 平田 大島さんとは「たぶん平田の1000本が先にあって、その後に俺の1500本があるからなぁ」っていう話を春のキャンプ中にしていたんですけど、シーズンが始まってからは「これはたぶん俺のほうが先いってまうぞ」みたいな、大島さんからいつもプレッシャーをいただいていたので、実際にその通りになったので「おせーよ」と言われましたね。

 ――何か言葉を返したのか

 平田 「もし先に大島さんがなったら、それはそれで面白いですね」っていう話をしていたんですけど、実際にそうなったんで、ああという感じですね(笑)。

 ――改めて1500安打のすごさを実感する
 平田 1500安打っていうのはすごいなっていうふうに思いますし、自分の次の目標にもしていかないといけないと思うので、先輩に早く追いつけるように頑張りたいと思います。

 ――15年間プレーした中で支えとなっていることは

 平田 自分が支えとして今でも続けられるのは家族のおかげかなと思います。家計を支えていかないといけないっていうのもありますし、今息子も野球をやっているので息子にかっこいいところを見せたいっていうのと、あとは自分がプロ野球選手として息子も、もちろん娘にもお父さんのかっこいいところを見せたいなというふうに思います。だからこそ今プロ野球選手として続けていけていると思います。

 ――今後の目標は

 平田 せっかく1000本打てたので次は1500本安打を目標にして頑張っていきたいと思います。

 ――打席ではまだ違和感があると言っていた。開幕が遅れ、いつも通りのペースで調整できなかったのは尾を引いている

 平田 まあそれを言ってしまうと、言い訳になってしまうので言えないですけど、やっぱ上半身のずれ、下半身のずれっていうのはあるなっていうふうに思います。

 ――節目の安打を達成したことで、今日の試合から違った気持ちで入っていけるのでは

 平田 どうなんでしょうね。あんまり分かんないですけど、1試合1試合全力でやりたいですね。

 ――ファンに向けて

 平田 調子がいいときも調子が悪いときも本当にどんなときでも応援してくださっているファンの皆さんっていうのが、僕の支えの一つでもありますので、本当にいつも応援ありがとうございます。これからも頑張っていきますのでまた引き続き応援してくださればうれしいなって思います。本当に今まで応援ありがとうございました。そしてこれからも応援よろしくお願いします、って言いたいです。