日本ハム・上沢直之が378日ぶり復活登板 リハビリ中は若手投手陣の師匠に

2020年06月30日 19時58分

悲願の復活登板を果たした上沢

 悲願の復活登板を果たした。日本ハムの上沢直之投手(26)が30日、本拠地開幕戦となるソフトバンク戦(札幌ドーム)に登板し、5回1失点と好投した。2019年6月18日のDeNA戦(横浜)でソトの打球を左ヒザに受けて故障して以来、実に378日ぶりの一軍のマウンドとなった。

 初回から気迫のこもった投球を見せた。栗原、柳田、今宮から三振を奪う完璧な立ち上がり。3回に一死満塁から今宮に犠飛を放たれ1点こそ失ったものの、終わってみれば、強力なソフトバンク打線を相手に被安打を「2」に抑え、最少失点で投げ抜いた。春季キャンプ中には「(ここまで)つらくなかったと言えばウソになる。(ケガ以前の投球に)完全に戻すということは不可能ですし、投球スタイルなども少しずつ変わっていくとは思います」と心境を吐露していた上沢だったが、見事に生まれ変わった姿を見せた。

 上沢の言葉通り、ここまでの道のりは決して楽ではなかった。有原とともに投手陣の二枚看板を担う上沢の離脱ということもあり、チームとしても、戦力上大きな痛手となったことは間違いない。一方で、プラス効果もあった。リハビリ中は二軍施設のある鎌ケ谷スタジアムで過ごすことの多かった上沢。通常であればファームで顔を合わせる機会が少ない主力投手が間近に見られるということもあり、若手投手陣の瞳も輝いた。その中の一人は「力感なく、でもキレのある上沢さんのフォームはお手本にさせてもらいました。目の前で練習を見られる機会もなかなかないですからね」と興奮気味にコメント。それだけではなく、投球面以外でも好影響があったようだ。「ケガをした時の気持ちのコントロールなども教えてもらいました。あれだけの大ケガをした直後でも、自分たちの前では気丈に振る舞っている姿はやっぱり格好いいですし、だからエースなんだな、と思いましたよ」と、前出選手は語っていた。自身のリハビリでいっぱいいっぱいだったはずの上沢だったが、ファームでは若手投手陣の師匠としても奮闘していたようだ。