広島・長野がマスコミにお願い 「ベテラン」禁句で!!

2020年02月03日 16時30分

状態のいい長野からは自然と笑みもこぼれる

 前代未聞の珍要請に隠された決意とは――。沖縄市の二軍キャンプで始動した広島・長野久義外野手(35)が復活にかける熱い思いを告白。併せて全マスコミへ向け、異例の告知を放った。

 移籍直後のドタバタキャンプから1年。今年の長野は見違える輝きを放っている。自主トレ先の鹿児島・奄美で「しっかり走り込んできた」という言葉にウソはなかったようで、ボディーラインが引き締まり、あご周りもすっきりして小顔化。「プロ野球選手は見栄えも大事でしょ?」と冗談めかすが、若手に交じってのベースランニングで軽快に走る姿はチーム2番目の年長選手には見えない。まるで10年前のルーキー時代に戻ったようだ。水本二軍監督も「去年と比べれば状態は雲泥の差。足がよく動いているし、バットも振れている」と評価する。

 言葉もいつになく力強い。長野は「やるしかない立場なんでね。誰が見てもいいんじゃないか、という姿を見せられるように、しっかり練習したい」と柄にもなく猛アピールを宣言。さらに「僕からマスコミの皆さんに一つお願いがあるんです」と切り出し「今年は記事の中で僕のことを『ベテラン』と表現するのはやめてもらえますか。僕は『まだ35歳』だと思ってやりますから」と真顔で言い放った。

 キャンプ直前の1月26日、テレビから流れてきた苦労人の言葉が心に刺さった。大相撲初場所で西前頭17枚目の幕尻から下克上Vを果たした徳勝龍(33=木瀬)の優勝インタビュー。「もう33歳じゃなくて、まだ33歳だと思って頑張ります」という一節に勇気を得たという。

 プロワーストの個人成績に終わった昨季の悔しさが、マイペースな天才を変えた。マスコミへの“ベテラン禁止令”は今季にかける決意の表れ。外野のレギュラー争いは今年もシ烈を極めるが、心も体も若返った長野なら向かうところ敵なしだろう。