ソフトバンク・工藤監督 リーグV奪回&4年連続日本一へ「2つの難題」

2020年01月03日 19時30分

リーグV奪回と4年連続日本一を目指す工藤監督だが…

 ソフトバンク・工藤公康監督(56)が2つの難問をクリアして、3年ぶりのリーグ優勝と4年連続の日本一を果たす。打線ではバレンティンが加入して厚みが増す一方で主力があふれる状況。下手を打てばマイナスにもなるだけに、どのような布陣を組んでいくかが大事になってくる。また、今季は東京五輪があるため3週間の中断期間が発生。ここでの調整もペナント制覇のカギを握ると捉えており頭を巡らせている。

 V奪回へどのようにタクトを振っていくのか。工藤監督が2020年の青写真を口にした。

 新戦力の目玉となるのが前ヤクルトのバレンティンだ。指揮官も「打撃という部分で申し分ない成績を残している打者。当然、プラスアルファはある。チームに及ぼす影響は大きいと考えている」と期待を込める。

 ただ、その一方で難しくなるのが打線のバリュエーションが増し、主力の取捨選択をしなければならなくなることだろう。デスパイネ、グラシアルを含む助っ人を優先すれば、主力の内川、松田宣、中村晃のいずれかを外さざるを得なくなる。さらには上林も控え、周東ら若手も使っていきたいところだ。

 早くも首脳陣からは「来季は本当に頭を使うことになると思う。いろんな問題を抱える。本当に下手を打ってしまえば空中分解なんてことにもなりかねない。そうならないように首脳陣で協力してやっていく」との覚悟の声も出ている。

 もちろん、工藤監督も難しさは理解している。スタートは主力優先が基本方針。ただ、その先は「勝利」のためにも調子の見極めや、コミュニケーションを通じて「2020年型」の戦いをしていく。

「チームとしてどういう形が一番得点能力が高くなるのか。打順の入れ替えだったりは、やるべき時はやらなくてはいけないと思う。勝たなければいけないことが前提になる。当然、選手に対してのコミュニケーションも取らないといけない。コーチの意見もしっかり聞いたうえで選択をしないといけない」と話した。

 盤石Vへはもう一つイレギュラーな要素もある。「その期間が大事であることは間違いない。3週間の使い方を考えないといけない」と話すのが五輪中のペナントレース中断期間だ。「僕らも初めてなので難しい。答えは3週間休むまでの戦い方にも関係してくるとは思う。そこはしっかりと考えたい」

 基本的には練習試合を組んでいくことになるが「コンディショニングがいい状態で前半が終わる人も、悪い状態で終わる人もいる。投手は調子を戻すこともできるかもしれない。10日とか1週間では難しいが、3週間なら…。イメージですけどね」と考えを巡らせた。

 厚い選手層を誇るとはいえ、3年連続日本一は考えに考え抜いた指揮官のマネジメント力なくして成し遂げられなかった。今季も難題をクリアしてチームを頂点に導けるか。