中日 R・マルティネスの残留はリナレス巡回コーチのおかげ

2019年12月20日 16時30分

ビシエド(左)と話すリナレス・コーチ

 中日がライデル・マルティネス投手(23)と2年総額1億2000万円プラス出来高払いで契約合意した。

 支配下2年目の今季は一時、守護神を務めるなど43試合に登板して1勝4敗8セーブ、防御率2・66。加藤球団代表は「まだ若いし成長株なのでこちらとしては3年以上の複数年契約を結びたかった」と本音を漏らしたが、流出危機にあった状況を考えれば、今季年俸1500万円から6000万円の2年契約は大成功と言えそうだ。

 残留に成功した裏にはキューバ代表として金メダルを獲得したバルセロナ、アトランタ五輪で活躍した経歴を持つオマール・リナレス巡回コーチ(52)のおかげという声がもっぱらだ。2002年のシーズン途中に中日に入団。3年間しかプレーしなかったが、16年からは巡回コーチとしてビシエドらを指導してきた。

 今回もキューバ政府にリナレス・コーチが、R・マルティネスと中日が再契約を結べるように掛け合ってくれたという。加藤代表は「ドラゴンズは古くから(リナレスを通じて)キューバとパイプを持ってきたから、そのへんが酌量されたと思う。(11月下旬にキューバ政府の元へ直談判に行った与田監督に同行した)桂川通訳が『リナレスの力が大きい』と言っていた」とリナレス・コーチの働きに最敬礼する。

 さらに新外国人選手として同じキューバ出身のヤリエル・ロドリゲス投手(22)を育成投手として獲得することでも合意した。来日2年目で最優秀中継ぎ賞を獲得した左腕ロドリゲスがメジャー流出したが、やって来るのは同姓の右腕ロドリゲスとなった。

 11月に韓国でのプレミア12のキューバ戦を視察した与田監督がほれ込み、こちらの獲得にもリナレス・コーチが尽力したとされている。中日は“キューバの英雄”に足を向けては寝られない。

【関連記事】